第14章 - 余波

リノラはホールを出た記憶がなかった。父の声がまだ震えていた次の瞬間、彼女は外に出ていた――裸足で、足の裏を切る石の音も聞こえなかった。中庭は金色と影の縞模様にぼんやりと映っていた。彼女は走り続けた。柵が開けた野原に変わり、草の匂いが土の匂いに変わるまで。
風が顔を刺すように痛んだ。息は荒く、まるで呼吸をしているようには感じられなかった。背後のどこかで牛が呻き、荷車が軋み、召使いたちが彼女の名前を呼んでいたが、そのどれも彼女には届かなかった。世界は静まり返り、彼女の脈のリズムだけが響いていた。
力が尽き、膝が乾いた土に沈み込むまで、彼女は歩みを緩めた。地面に押し付ける手は震えていた――母が癒やしと教えた、揺るぎない、決して震えてはいけない手。しかし、今は震えていた。彼女は、土がまだ生きている何かに繋ぎ止めてくれるかのように、さらに強く踏みつけた。
オーレンの声が耳元で響く。「彼女は勇敢だったよ、リノラ。最後の最後まで。」
その言葉が彼女の心の中で繰り返し響き、砕け散った。勇敢。生きているという意味でなければ、その言葉は何の意味も持たない。
彼女の周囲では、無数の茎がささやきながら揺れていた。頭上の静寂を、フクロウの鳴き声が、柔らかく遠くから破った。リノラはその音に顔を上げ、一瞬、母親の手が再び見えた。薬草を混ぜ、傷口を包帯で巻き、娘の頬にかかった髪の毛を撫でていた。
その記憶が彼女を打ちのめした。彼女は前のめりに倒れ、地面に拳を握りしめ、体がもう耐えられないほど泣き続けた。
すすり泣きが収まると、彼女はゆっくりと座り直し、震える指で目を拭った。夜の闇に水平線が揺れ、彼女は鍛冶場を想った。油の匂い、鋼鉄に打ち付けられるハンマーの音、父親の腕に宿る力強さ。すべてが、まるで別の人生のように、信じられないほど遠く感じられた。
彼女はよろめきながら立ち上がり、家の方へ向き直り、一歩踏み出してから立ち止まった。心臓はまだ喉の奥で激しく鼓動していた。彼女は再びひざまずき、風に向かって囁いた。半ば祈り、半ば誓いを込めて。
「あなたは忘れられません。」
彼女の周囲では夜が静まり返っていた。野原は月明かりに銀色に輝き、コオロギの鳴き声は静まり返り、まるで世界が立ち止まって耳を傾けているようだった。彼女の背後のどこかで、門がきしむ音がした。ブーツが固められた土に踏みつけられる音。彼女は顔を上げなかった。足音はよく知っていた――ゆっくりと、慎重に、そして前よりも重く。
「オーレン」彼女は息を吐いたが、その言葉はかろうじて唇から出ただけだった。
彼は彼女の数歩後ろで立ち止まった。しばらくの間、二人は言葉を発しなかった。二人の間に漂う空気は、言葉では言い表せないほど古びたもので重苦しかった。それから彼はゆっくりと彼女の傍らに腰を下ろした。関節は鍛冶場の木製の階段のように軋んだ。
しばらくの間、二人はただ座っていた。彼の呼吸の音が彼女の呼吸を落ち着かせた。
「もう悲しんでいらっしゃるのね」と彼女は静かに言った。「何ヶ月も悲しんでいらっしゃるんでしょうね」
彼はうなずいた。「男はもう涙は流さないと思っても、また我が子を抱きしめると、傷は元通り再び開くんです」
その言葉に、彼女の何かが砕けた。彼女は彼に寄りかかり、頭を彼の肩に預けた。鉄と煙の匂いがまだ彼の体に染み付いていた――故郷の匂いが。
彼は片腕を彼女に回し、親指で彼女の手の甲をなぞった。「セラが何か言ってたんだ」少し間を置いてから、低く、まるで気を取られているかのように言った。まるで、伝え忘れたことに気付くのが遅すぎたかのようだった。
リノラは目を潤ませたまま見上げた。
「お母さんの最後の言葉は、君を誇りに思う、だったと彼女は言っていました」と彼は言った。「これからも君が他の人を癒し続けてほしいと願っている、と」
リノラは瞬きをした。その言葉はまるで温かい布のように彼女を包み込んだ。心地よく、いや、心地よすぎるほどだった。「彼女はいつも、何を言えばいいのか分かっていた」
オレンは何も言わなかった。ただ、最後の光が消え去った地平線を見つめ、顎をぎゅっと噛み締めていた。まるで、言葉では言い表せないほど重い何かを握りしめているかのように。
それから二人は立ち上がり、一歩ずつゆっくりと戻り始めた。
父と娘は薄暗い庭の小道を、沈黙のうちに歩いた。月明かりが石畳を淡く照らし、二人の影が二人の傍らで揺れていた。父は大きく猫背で、娘は小さく疲労で硬直していた。二人とも口をきかず、聞こえるのは足元の砂が柔らかく擦れる音と、遠くで聞こえる夜虫のシューという音だけだった。
ベランダで、オムリは頭を下げ、オーレンの部屋の準備ができたと呟いた。リノラはショールを握りしめたまま頷いた。「一緒に歩きます」と彼女は優しく言った。オムリは静かに優雅に二人を先導し、敬意を払いながら数歩ずつ先を進んだ。彼の歩みを見守りながら、リノラはかすかな誇りを感じた。時の流れは彼を鍛え上げたのであって、鍛え上げたのではない。
二人は一緒に中庭を横切った。シャミュエルは敷居に立っていた。袖をまくり上げ、二人の姿を見て顔が明るくなった。しかし、オーレンが片手を上げて首を横に振ると、若者は歩みの途中で凍りつき、何も言わずに家の中へと去っていった。その瞬間は、何の説明もなく過ぎ去った。
オーレンの部屋への扉に近づくと、リノラの腕に手が触れた。「君の母さんと僕は」低い声で言った。「いつも君のことを気にかけていたんだ。まるで世界が狂ってしまったかのように感じた時でさえも」彼は言葉を切り、彼女の顔を一瞥した。「君は世話や繕いばかりの人生を送るべきじゃない。リノラ、君にも喜びと愛を持ってほしい。僕たちがそうだったように」
彼女は喉が詰まったような感覚を覚えながらも、かすかに微笑んだ。「ケザイアみたいね」と彼女は言った。
彼は小さく、疲れたように笑い返した。「結局、彼女は僕を立派に育ててくれたんだな。」
玄関に差し掛かると、彼は彼女の方を向き、ざらざらした手を窓枠に押し付けた。「娘よ、眠れ。明日は…違う日になるだろう。」
彼女は首を傾げ、彼の顔を探った。その言葉は奇妙に宙に浮いていて、約束とも警告ともつかなかった。「どう違うの?」と彼女は尋ねたが、彼はただ微笑んだ――疲れた、読み取れない微笑みを――そして中に入った。
リノーラはもう少しの間、そこに居合わせた。夜風が髪を撫でた。それから自分の部屋へと向き直った。ランプの光に壁は柔らかく見え、空気は香の香りで満たされていた。彼女は服を脱ぐことなく横たわった。その日の重苦しさが、ついに彼女の心を締め付けていた。すぐに眠りが訪れ、涙は一筋ずつ消えていった。
しかし、彼女が沈んでいく直前に、父親の声が再び聞こえてきた。
明日は違うでしょう。
そして、彼女には理由は言えないが、その考えは希望と不安の両方で彼女の胸を締め付けた。
柔らかな黄金色の朝が訪れた。鎧戸から差し込む光は細い帯となり、織り畳に線を描いていた。中庭の雀たちがゆったりとしたリズムで鳴き、束の間の、方向感覚を失わせるような瞬間、リノラは安らぎを感じた。真の安らぎ、悲しみに身を委ねた後に初めて訪れる安らぎ。彼女の目は、まだ動き続け、まだ生きている世界に開かれた。
彼女はしばらくそこに横たわり、屋敷のざわめきに耳を澄ませていた。ケザイアの顔が心の片隅に浮かんでいた。もはや鮮明ではなく、ぼんやりとしていた。傷というよりは、むしろ痛みが深かった。確かに母はもういない。だが、いずれにせよ太陽は昇っていた。それが人生の奇妙な残酷さだった。人生は朝を何度も与えてくれるのだ。
ノックの音が彼女を揺らした。ドアがゆっくりと開き、リリットが入ってきた。丸顔は朝の光に輝いていた。「起きたのね」と彼女は言い、畳んだ服を置いた。「よかった。すぐに準備させないと」
リノラはかすかに微笑んだ。リリットはいつも緊張と決意が入り混じった口調だった。「準備はいい?」彼女は起き上がりながら尋ねた。「何のために?」
リリットの笑みに、どこかいたずらっぽい、あるいは抑えたような笑みが浮かんだ。「そのうちわかるわ。でも、まだその時じゃないのよ」彼女はカーテンを大きく開け、光を入れた。「これを着て。安息日にぴったりよ」
リノラはドレスを見て瞬きした。上質なリネンで、プレスしたてで、袖には銀糸の刺繍が施されていた。「これはやりすぎよ」と彼女は優しく言った。「今日はオーレンとゆっくりするつもりだったのに」
女中は首を横に振った。「今日はだめよ。どうぞ。」彼女は小さく、そして意味ありげに頭を下げ、それ以上の抗議は諦め、リノラの手伝いを続けた。
不安が忍び寄ってきた。それでもリノラは少女の言う通りにした。入浴し、髪を編み、指示通りに服を着た。布地が肌に違和感を与えた――あまりにも繊細で、作りが粗雑すぎる。ただの安息日だから、と自分に言い聞かせようとした。もしかしたらナハラはオーレンの帰還を祝おうとしているのかもしれない。
ドアを軽く二度ノックする音が彼女の考えを中断させた。リリットは明るい顔で微笑んだ。「時間よ」と言い、廊下の方を指さした。
リノラが中に入ると、会話は途切れた。皆の顔が彼女の方を向いた。ナハラは先頭に立ち、温かく落ち着いた表情を浮かべていた。ロシムは片側に座り、まるで努力で固定されたかのように、大きく笑っていた。シャミュエルはいつもより背筋を伸ばし、杖を膝の上に置き、周囲には多くの召使いがいた。そして、彼女の父親は、両手を前に組んで立っていた。
「リノーラ」オーレンは言った。声は落ち着いていたが、何か名状しがたい響きがあった。「来なさい。待っていたんだ。」
彼女はためらったが、心臓が異常に早く鼓動しながら近づいた。
オーレンは彼女に隣に立つように合図した。「私たちは一つを失って悲しんできました」と彼は話し始めた。「しかし、慈悲深い人生は止まりません。たとえそう願わなくても、私たちを前に進めてくれるのです。そして今日、人生は再び私たちに喜びをもたらしてくれます」
部屋は息を止めたかのようだった。
「シャミュエルがあなたに求婚しました」オーレンは疲れた笑顔で彼女を見下ろしながら続けた。「そして私は祝福を与えました!」
歓声、笑い声、テーブルを叩く音など、爆発的な音が続いた。リノラは肺から空気が抜けていくのを感じた。
ロシムの笑みはそのままだったが、視線はかすれ、彼女から逸れた。シャミュエルは立ち上がり、誇らしげに顔を赤らめながら軽く頭を下げた。ナハラはテーブル越しに手を伸ばし、喜びに両手を握りしめた。
リノラは、その中心に立ち尽くし、頭の中はぐるぐると回っていた。喜び。衝撃。罪悪感。どれも、はっきりとは言い表せないほどだった。
周囲の騒音が再び大きくなった。誰かがワインを注ぎ、誰かが歌い始めた。オーレンの手が彼女の肩に軽く置かれた。「人生は私たちを動かす」と彼は再び言った。今度は、まるで慰めるかのように、より静かに。
リノラは頷いた。それが彼女にできる全てだった。彼女の唇からこぼれた言葉は「ありがとう、お父様」だったが、それは彼女自身の耳には奇妙に聞こえた。
心の中で、彼女の心はドキドキと揺れ動き、同時に歪んだ。部屋は光と笑い声に満ちていたが、まるで水中に立って、ほとんど見えない物影に微笑み返しているような気がした。
誰も命令しなかったが、喜びは独自のリズムを見つけるようだった。広間の奥の方から、竪琴の柔らかな音が聞こえてきた。最初はためらいがちだったが、やがて力強くなり、旋律が空気を揺らめいた。もう一人の召使いがフルートで加わり、澄んだ音色が水面を伝う光のように弦の間を縫うように響いた。会話は静まり、笑顔が広がり、数人が拍手を始めた。
テーブルの端近くで、幼いアサがよろめきながら二歩進んでティルザの腕の中に倒れ込んだとき、ミュージシャンたちよりも多くの拍手が沸き起こった。
オーレンは深く、そして気負わずに笑い、音楽に負けない声で響いた。「さあ、坊や」と彼はシャミュエルを指さしながら言った。「ニヤニヤしながら座っているだけじゃない。彼女と踊れ!」
リノラが考える間もなく、シャミュエルは既に立ち上がっていた。部屋の笑い声が二人を取り囲み、椅子が後ろに引っ込んで床に隙間ができた。彼は彼女の手を掴んだ――温かく、革のような手――彼女はその自然な感触に驚きながら握った。
竪琴の音が速まり、笛の音が応え、二人は小さな円を描き始め、やがて大きな円を描き始めた。彼女のスカートが彼の脚に触れ、杖が石の上でリズムを刻んだ。空気がざわめいているようだった。リノラは生命の鼓動を感じた――安定的で、しつこく、そして優しく。
部屋の端で、ナハラが立ち上がった。安息日の朝によくやっていたように、彼女は大きなパン籠を手に取り、亜麻布の覆いを外すと、オーブンから出したばかりの温かいパンが姿を現した。彼女はパンを一つずつ手渡した。まず召使いたちに――皆、頭を下げ、静かに感謝の意を表しながら受け取った――それから客たちに。彼女の微笑みは穏やかで、その行為自体が一種の祈りのようだった。
オーレンのところまで来ると、彼女はパンを彼の手に押し付けた。「この家にこんなにも喜びをもたらしてくれてありがとう」と彼女は優しく言った。
彼はうなずき、目を輝かせ、それからリノラの方を見た。リノラはまだ回転しながら、再び笑い始めていた。
楽器が増えるにつれて、音楽は深みを増していった。柔らかな太鼓が加わり、竪琴のリズムに合わせて、伸ばされた皮の空洞の音が響いた。ホールに笑い声が響き渡った。誰かが粘土製の壺に注がれた濃いワインをゴブレットに注ぎ終えた。その香りは濃厚でスパイスの効いたものだった。リノラの心臓はまだ踊りの余韻で高鳴っていた。頬が温かくなり、悲しみが絹に包まれて後回しにされたかのように、心が軽やかになった。
彼女は祝祭に身を任せ、リズムに身を任せた。今は選択や結果を求める時ではなく、ただ生きること、踊ることだけに集中する時だった。歌の先に何が待ち受けているのかは、もう少し待つしかない。
音楽がゆっくりと流れると、シャミュエルは通り過ぎたトレイからゴブレットを拾い上げた。わずかに震える手が、高く掲げられた。
「父に」と彼は声を詰まらせながら語り始めた。「義務と愛は同じだと教えてくれた父に。そしてリノーラに」彼の視線は彼女に留まった。「その勇気に私は謙虚になり、その優しさは包帯よりも多くのものを癒やしてくれた」
彼は微笑んだ。唇からだけしか出ないような微笑みだった。「主が共にされる者を祝福し、我らの家が平和で満たされますように」彼はオーレン、そしてナハラへと向き直り、二人の承認を求めた。「そして、新たな始まりを祝して乾杯!」
歓声が上がった。カップがカランと音を立てた。ワインがいくつかのカップの縁にこぼれ、陶器の血管のように細い赤い筋を描いた。リノラも皆と同じようにカップを持ち上げた。甘美な香りが舌を焦がした。部屋は再び音楽で回り、太鼓がリズムを取り、足音が石を叩いた。
オレンは誇らしげに、そして涙ぐみながらシャミュエルの肩を叩いた。朝の光を浴びて輝くナハラは、まるで昔の夢が叶うのを見ているかのように微笑んだ。周りの召使いたちは、いつもは後ろに控えている者たちでさえも、踊りに加わって笑い出した。
リノラは周囲の波のように音のうねりを感じた。笑顔を保とうとしたが、心臓の鼓動は不規則だった。人混みの霞の中でロシムを探し、戸口の半ば日陰に彼を見つけた。彼の表情は読み取れなかった。怒りも悲しみもなく、ただ静寂だけだった。リノラと目が合った瞬間、何か言いたげな返事をした。しかし、彼は小さく頷いた。彼女だけが理解できる別れの言葉のように。そして、彼は静かに野原へと去っていった。
彼女の喉が締め付けられた。竪琴は歌い続け、フルートは夜明けのように明るかったが、その音色は突然空虚に聞こえた。シャミュエルが何か言った――優しい言葉か、冗談かもしれないが――しかし、音楽のせいで聞き取れなかった。祝賀ムードは再び高まり、声は明るく、パンとワインの香りが空気中に漂っていた。
リノラはカップを置いた。彼女の笑顔は、慣れた、どこか遠く離れたようなままだった。胸の中で、何か脆いものが崩れ始めた。
笑い声が家中に響き渡っていたが、彼女は何よりも静寂を感じていた。